見せかけだけのリサイクルに諸手を挙げて賛成しても、それは思考停止と言うもの。闇雲に追求すれば、総エントロピーがかえって増大するからです。そして簡易梱包やエコ素材を採用するのは、企業としてもはや当たり前。では、もう一歩踏み込んで何ができるのか?


プロポンの長寿命を支える、PTFEライニングされた分厚いダイヤフラム。スペックに表れない処こそ手を抜かないのが共立機巧の流儀。 徳川の時代から尾張・三河で育まれてきた「もったいない」の精神にヒントがあります。飛び抜けて長寿命なプロポンが、そのもっとも顕著な例でしょう。何年もの間メンテナンスフリーで元気に動いているプロポンを、無数の現場で見かけます。 定量ポンプには推奨交換期間1年程度の消耗品が多いのですが、お客様は極力交換せずに動かし続けたいもの。 ならばその要望を遙かに越えるロングライフを目指すのが、共立機巧のものづくりにかけるプライド。この常識を覆す堅牢さは、お客様への経済性貢献に留まらず地球環境の保護に役立っています。 新しい定量ポンプ1台を作る資源・エネルギーは相当なものですから。

屈強なプロポンは、オーバーホールすれば元気にお客様の元へ帰って行きます。 買い換えサイクルの長期化は、メーカー戦略として得策ではありません。それでも真摯にものづくりと向き合う姿勢が、プロポンブランドを確固たる地位へと押し上げています。 目先を変えるだけのモデルチェンジやラインナップ追加も致しません。 それがお客様の利益に結びつかないと知っているからです。死に筋商品は、在庫や開発にかけたエネルギーをロスします。だからこそ、一モデルの信頼性が究極に高まるまで作り続けるのです。

ウエスの使い方ひとつ取っても、「もったいない」は徹底されています。ウエスは、通常使い捨てにされます。 ところが共立機巧では、使用済ウエスを汚れに応じてランク分け。汚れ(重)のウエスでも、修理品のグリス拭きや塗装作業後の使用機材清掃等に再利用します。 安価だからと言って無駄に使うことは許されません。 「もったいない」と同時に、モノにも魂があるからです。食べるために殺生をしたら残さず頂くのと同じように、モノを作るためのエネルギーや資材にも感謝して余すところなく使い切る。それも共立機巧が考えるエコへの一つの回答です