水は地球の存在、私たちの生存に空気と同様なくてはならないものです。弊社は水と深く関わりながら65有余年を過ごして参りました。今でこそ日本は人口比で99%を越える水道普及率ですが、戦後の昭和20年( 1945) は戦災の大きな影響を受け、水道普及率は30%にも満たない状況でした。
戦後の復興とそれに続く急速な経済成長に歩調を合わせ、公衆衛生面を考慮した水道法が施行されるに伴い水道施設の増設は都市部はもちろんのこと市町村にも及び、昭和30年からの30年間では約3倍以上もの伸びを示しました。そして今日、日本の上水道は(簡易・専用を含め)世界一の普及率を示しております。
弊社の前身であった明星薬品(株)は、この大きく伸びる水道需要を予測し、昭和27年より水道水の殺菌・消毒に使う次亜塩素酸ソーダーの製造・販売を始めました。
昭和33年(1958)愛知県衛生部が県下の食品製造企業組合から衛生設備の相談を受け、食品製造用水に滅菌装置・場合によっては濾過装置を設備しなければならない事になり、数社からこれらの装置が集められました。
保健所の監視のもと、3ヶ月余の間の比較試験が行われた結果、県から滅菌装置においては弊社の物が最も優秀との評価を戴き、食品製造業に数百台採用されました。このことが契機になり、新たに薬液注入機器メーカーとして名称を明星薬品工業として機器製造を始め、5年後の昭和38年( 1963) には名称を共立機巧株式会社と法人化し今日に至っております。これが弊社の誕生ヒストリーであります。
その後、時代の要望に応えて、各種水処理薬品の製造販売と共に信頼性の高い水道用塩素滅菌機はもちろん薬液定量ポンプメーカーとして、まったくユニークな発想のもと液中バルブレスポンプ及び、無試薬式の遊離残留塩素計など、各種水処理関連の機器開発販売に取り組んで参りました。
弊社は【品性向上•価値創造•不断努力】を社是とし、幸せな人作りを経営のモットーとして参りました。
創業以来いくたびかの試練の嵐に遭遇しましたが、度重なる幸運にも恵まれ中小企業としてはたぐいまれな好業績を続けさせて戴いております。これもひとえに永年にわたりご愛顧くださっているお客様と協力企業のおかげと深く感謝しております.
今後とも変わらぬ御指導ご鞭撻を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。